皆さんは、職場でよく相談をされる人でしょうか?
職場での仕事をこなすためには、一人では進めることが難しいですよね。それは周りの人も同じです。ですから、相談して協力を得ながら進めることが組織としてスムーズに進めるために必要なことと思います。特に、管理職などのマネージャーや、先輩といった立場では相談される場面や、相談してもらいたい場面が多くなるでしょう。相談してもらえたら、部下や後輩の状況も良くわかったり、判断する材料になったりと相談されること自体が円滑に進めるうえで大切と思います。
そこで、最初の質問のことですが、皆さんは職場でよく相談をされる人でしょうか?
相談をされることが多い人は、たくさんの情報が集まってきたり、部下・後輩が正しい方向に進めたりと、仕事をスムーズに進めるにあたってはとても大事なスキルになると私は考えています。
ですが、、、
- 相談をなかなかしてもらえなくて困っている
- もっともっと相談してもらいたい
そんな人にこそ、この先は読んでもらいたいです。
そもそもなんで相談してもらえないのだろうか?
なかなか相談をしてもらえない人は、どうして相談をされないのでしょうか?相談をよくしてもらえる人もいて、その人との違いは何でしょうか。。。
私が考える相談してもらいやすい人の特徴はこの3つだと思っています。
1.話しかけやすい人
2.理解力・共感力がある人
3.時間がある人
なぜこの3つの特徴の人が相談されやすいか、どのようにすればなれるのかについては、解説をしていきます。
いやいや、部下・後輩は”報連相”が当たり前だから、相談しない部下・後輩が悪いと思っていないでしょうか?果たして本当にあなたに落ち度は一つもないのでしょうか?
相手を変えることはなかなか難しいものですが、まずは自分自身ができることが他にもないかもと考えて、この3つの特徴を意識して取り組みしてみるのはいかがでしょうか。
相談しやすい人=話しかけやすい人とは?
話しかけづらい人の特徴
そもそも話しかけづらい人に、相談として声をかけづらいのは誰しも想像できますよね?話しかけづらい人とは、例えばこんな感じの人物です。
- いつも機嫌が悪そう
- 相談するとよく怒ってくる
- 話を適当に流される
- 自分のPCばかりに気を取られ、聞いてくれている感じがしない
こんな人に、好き好んで声をかけたいと思う人はなかなかいません。もちろん、仕事だからコミュニケーションをとらないといけない状況もありますが、また機嫌悪い感じで対応されるのではないかと、実際のところ声かけるのにも勇気がいるものです。
話しかけづらい人になっていないかチェック
自分はできていると思っていても、話しかけやすいかどうかは受け取り側が判断します。
こんな態度をとってしまっていないでしょうか?
- 話しかけられたときに、いつも不愛想な表情を浮かべる
- 話しかけられたときに、声のトーンが低い
- 話しかけられたときに、相手の顔を見ない。体を向けない。
- 話の内容で、すぐに怒ってしまう。嫌な態度をとってしまう。
- 相談者が話しているのに、話を遮ってしまう。
- 忙しいからと相手にしない。
などなど…
どうでしょうか?これらは話しかけた人が、あとになって嫌だったなーと感じるものばかりです。1つだけでも相手にはすごく嫌な印象が残ってしまいます。これを日常的にしている人は、だんだんと話しかけづらい人、つまりは相談されない人になっているのです。
話しかけやすい人になるには?
では、話しかけやすい人になるにはどうすればよいでしょうか?
ここであげた話しかけづらい人の逆を行えばよいのです。
- 話しかけられたときには、明るい表情で接する
- 話しかけられたときに、声のトーンが高い
- 話しかけられたときには、相手のほうに体を向けて、相手の顔を見て聞く
- 話の内容にかかわらずに、怒らずに最後まで話を聞く
- 途中で相談者の話の内容がわかっても、話を遮らない
- 忙しくても、自分の仕事はいったん置いて、真摯に向き合う
これらの行動は、相手に寄り添っていないとできない行動です。話しかけられたときに、まずは今までよりも少し相手に寄り添った気持ちになってあげることが大切にすると良いでしょう。
相談しやすい人=理解力・共感力のある人とは?
理解力・共感力がないとどうなる
理解力・共感力のある人が相談しやすい人ってどういうことでしょうか。
相談者側からすると、何かしら不安感があって相談に来るものです。その中で、「話の内容を聞いてもらえた」や「不安を解消できた」と感じることができれば、また次も相談したいと思います。その逆に、聞いてくれたものの、話を理解してもらえなかったり、不安を共感してもらえなかったりすると、伝わらなかったなーと感じてしまいます。それが続くと、次に相談しようと思った時にきっとまた話が伝わらないから、理解してくれる人に相談しようと考えるものです。
理解力・共感力を高めるには?
一つは、普段から業務の理解をするために、部下や後輩がやっていることを確認しておくことです。確認しておくことはこんな感じです。
- なぜこの作業をこなしているのか?
- この作業のやり方は?
- この仕事と他の仕事と結びつきは?
普段やっていることを把握しておくことで、仕事内容のポイントを理解しているため、相談に対する理解が追いつくことや、普段の業務の大変さなどがわかり共感できる部分も増えます。普段から意識して理解するように努めましょう。
もう一つは、傾聴力です。相手が話したいことを受け止める力をつけておくことが大切です。傾聴はただ聞けばよいだけではありません。
傾聴に大切なことは、次の点と私は考えています。
- 良い質問して聞きだすこと
- 相手に寄り添うこと
- 自分の話をせずに、相手の話を聞くこと
傾聴力があり、良い質問ができればおのずと理解もできますし、相手に寄り添った気持ちがあれば共感もおのずとできるものです。傾聴力についてはたくさん書籍も出ているので、こうした本などを通して身に着けておきたいスキルですね。
相談しやすい人=時間がある人とは?
時間がない人に相談した場合
時間がある人が必然的に相談しやすいのはわかると思います。忙しくて時間がない人のところには、そもそも相談させてもらえる時間確保が難しいし、今はチャットでの相談も可能ですが、レスポンスも当然ならば遅くなります。つまり、相談者が忙しい人に相談した場合、相談から解決までにとても時間がかかってしまいます。また、ゆっくりと相談できないので、取り入ってもらえなかったと感じてしまうものです。
つまり、相談者はこんな疑念を抱いてしまいます。
- 相談から解決まで時間がかかってしまうので相談しにくい
- 相談時間ができても、足早に終わってしまい、無駄な相談をしてしまったと感じてしまう
そうなると、相談することを徐々に辞めてしまうものです。
時間がある人になるってどういうこと
当然ながら、部下や後輩が相談できる時間自体を確保できる人です。そのためには、自分の別の作業時間を減らすことが何よりも大切です。普段から余裕を持った時間でいることで、自然と相談されるようになるものですし、相談した時に時間をしっかり使って向き合ってあげることで、話を聞いてくれたと感じることができ、次も相談したいと思うものです。
とは言っても、本当に忙しくて相手にしている時間を作れないよって思っていませんか?普段から忙しいと言っている人は、明日も明後日もそれ以降もずっと忙しいものです。忙しいのはあなた次第で解決できることを言い訳にして、相談者に寄り添っていないのです。
だからこそ大切にすることは、
- 普段から時間確保できるために時間に余裕を持っておくこと
- 相談の時には、ゆっくりと時間をかけて向き合ってあげること
また、もともとこの毎日のこの時間帯は、相談時間として確保しておき、自由に相談していいと伝えておくことも良いでしょう。
相談されやすい人になるためにおすすめの本
相談されやすい人の特徴を伝えてきましたが、関連した私のおすすめの本を紹介します。
話しかけやすい人ってどんな特徴の人なのかを教えてくれる一冊
・本のタイトル:なぜか話しかけたくなる人、ならない人
・著者:有川真由美
・出版社:株式会社PHP研究所
<内容>
ついつい話しかけてしまいたくなるような人ってどんな特徴を持っているか教えてくれる本です。難しいことをしているわけではなく、普段のちょっとした意識付けでどんな人でも話しかけたくなる人になることが身につく本です。多くの人に話かけてもらいたい人物を目指す人におすすめの一冊です。
傾聴力の技術を教えてくれる一冊
・本のタイトル:悪魔の傾聴
・著者:中村淳彦
・出版社:株式会社飛鳥新社
<内容>
筆者の聴きだすテーマがかなり重い内容なものの、その分、職場での傾聴などにもとても活かせる方法を具体的に記載した本です。本に記載の方法を少しずつでも取り入れるだけでも、傾聴のやり方が今までと大きく変わると思いますので、傾聴力を身に着けたい人にはおすすめの一冊です。
職場の相談しやすい環境づくりを教えてくれる一冊
・本のタイトル:心理的安全性の高め方
・著者:松村亜里
・出版社:WAVE出版
<内容>
上司や先輩などに怒られたりや嫌がられたりしないかなどで、会議で発言しなかったり、相談することができなかったりと人の心理が働くものです。そうした心理が働かずに、のびのびと発言や相談ができるような環境を整えてあげるために上司・先輩が心掛けてあげる必要なことを書いた本です。
余計な仕事を減らして時間確保できる方法を教えてくれる一冊
・本のタイトル:エッセンシャル思考
・著者:グレッグマキューン
・出版社:株式会社かんき出版
<内容>
仕事の大半が実は自分にとって大切なことではないことがほとんどです。その中で、仕事であったり、プライベートであったりに対して、自分の大切なことのみにしっかりと絞って集中することで、余計にやっていた仕事を無くす意識を教えてくれる本です。
なぜ職場では仕事が増えていく一方なのかを考えさせられる一冊
・本のタイトル:仕事ごっこ
・著者:沢渡あまね
・出版社:株式会社技術評論社
<内容>
会社でやっている仕事の大半は、実は無駄にやっていたんだなと思うことが非常に多いです。例えば何人もの承認を得ないと決裁されないなど。こんなことをしている理由は、仕事をしている感を出すためだけにやっているのではと思ってしまうほどで、本書は架空のストーリーを用いて客観的に改めて気づきを与えてくれる本です。
まとめ
いかがでしょうか?
自分は相談されているがこんなところまで意識していなかったや、まったく相談されていなかったのはこれが原因だったと思うところがありましたでしょうか?
ここまで話した通り、私が考える相談をしやすい人というのは、次の3点です。
1.話しかけやすい人
2.理解力・共感力がある人
3.時間がある人
これらを一つずつクリアして、相談されるような人になれるように意識をしていきましょう。
以上になります。
最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました!
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