みなさんは仕事をしていると、失敗してしまった時や失敗するかもしれないと思った時など、とても心が動いて動揺することはないでしょうか?動揺すると、判断ができなくなってしまったり、ミスを連発してしまったりとうまくいかないことが多くあります。また、あたふたしているので、周りからは焦っているように見られて仕事がうまくいっていないと悟られることもあるでしょう。そんな人にとって、冷静に対処している人は憧れであったりもするのではないでしょうか。
特にこんなことに悩んではいないでしょうか?
- 仕事のミスがあり、あたふたしてしまう
- 判断する際にどう対応すべきか、間違ってしまうのではないかと怖い
この記事では、こんな動揺することに悩んでいる人向け書いた記事になります。
そもそもなぜ動揺して慌ててしまうのか?
仕事などで動揺してしまう理由は、その先のことが見えずに心配しているからです。
失敗したと感じた後、それが知らないところで大きなトラブルにつながっているのではないか考えてしまうから、想像が膨らみ動揺してしまうものだと思います。
この見えない不安を消して、どのようにすれば動揺しないかを考えていきましょう。
動揺しない考え方とは
私が思うに次の3つを意識すると動揺を減らして対応を進めることが可能と思っています。
- 間違ってしまった後の対処方法をあらかじめ決めておく
- これだけはやってはいけない境界線を把握しておく
- 心配事の9割は起こらないと知っておく
この3点をしっかりと抑えることが、冷静で対応できるようになることと思っています。
これらについて一つ一つ解説をしていきます。
間違ってしまった後の対処方法を決めておく
何か判断するときや、何か行動するときに、間違ってしまったらどうしようと思うと、なかなか動きだせないことがあると思います。しかし、冷静に対処するために大切にするのは、間違わないことではなく、間違ってもその後にどう対処するか決めておくことです!
例えば、
- プレゼンテーション発表で違った内容を伝えてしまった場合、気づいたタイミングで訂正を伝えよう
- 出張で電車が止まってしまった場合に、タクシーに乗り換えていこう
このように、常にプランAだけでなくプランBを考えておくと、いざうまくいかなかったときにプランBに変更して対応することができます。これを意識することで、間違っていても後から直すことができるとわかるため、最初から正しいやり方に固執することがなくなり、焦りが消えていくでしょう。
そもそも常に正解だけがわかって行動できる人は、そうそういないと思います。基本的には誰しもがミスをしたり、判断を間違ったりすることがあります。ただし、大抵のことは案外取り戻すことのできるものです。その対処方法をあらかじめ知っていれば、判断に迷った際や行動ができなくなってしまった際にも一歩踏み出せるでしょう。
これだけはやってはいけない境界線を把握しておく
とはいえ、取り返しのつかないミスもあるでしょう。この取り返しのつかないミスはなんなのかを把握しておくことがとても大切なのです。
例えば、一担当者が何かの資料依頼を受けて作成した時、一部ミスをした資料を作ってしまったとしましょう。この資料は何か重要な会議に利用していて、もしかすると大問題になっていないかと心配になったりします。ですが、実は社内の会議でミスも大したことのない話だったということはよくあることです。逆に、先方への資料としてその誤情報を鵜呑みにして契約してしまい、あとから大きなトラブルにつながることもあり得ます。
この2つの事例での違いは影響度ですが、一担当者からみたらこの資料がどの程度の効力があるか把握していないため、資料の重要度がわからず、どちらの資料もミスしたら大変と焦ってしまいます。
もちろん資料でミスしないことが大切なことではありますが、資料においてもどこが最重要ポイントかどうか知っておくことが焦らず仕事をするポイントでしょう。絶対に間違えられない部分は細心の注意を払い、他の部分は最悪なんとかなることさえ理解できていれば、結果的にはより冷静に対処できてミスも減らせることにつながるでしょう。
ミスするしないだけの話ではなく、何かを判断する上でもとても大事な観点になります。ここだけは絶対に間違ってはいけない部分を知っておけば、それ以外のところは前章で話した通り、後から対処ができるものです。この境界線さえ知っていれば、思い切りの判断ができて業務を停滞せずに前進させることにつながります。
心配事の9割は起こらないと知っておく
不安感が強い人など、もしかしたら失敗してしまうのではないかとすごく不安になると思います。ですが、頭で思い描いた大抵のことは起こりません。失敗した時のことが記憶に残りやすく、想像したすべてのことが失敗につながっていたと勘違いしていることが多いと思います。おおよそ9割程度は思い描いただけで終わっていることが大半だと思っておきましょう。
さらに言えば、心配事の9割は起こらないし、起こった1割の内の9割が取り返しのつくものだったりもするものです。統計的にとっている話ではなく、この割合が正しいわけではないのですが、自分の中でもこうした気持ちを知っておき、実際に失敗した時とそうでない時とで自分の中でどの程度の割合が取り返しのつかなかったことか意識して記憶すると良いでしょう。それが、9割程度は確かに起こらない!、さらに1割程度の内9割は取り返しがつく!と実感ができると、ほとんどのことが心配しすぎないで良いことだと認識できて動揺せずにいられるでしょう。
仕事で動揺しない考え方・環境を知るおすすめ本
大抵のことはそこまで心配しなくてよいと教えてくれる一冊
・本のタイトル:心配事の9割は起こらない
・著者:枡野俊明
・出版社:三笠書房
<内容>
いろいろと心配事をしてしまうこと自体は誰しもに起こることで避けられないが、今に集中する大切さや立ち止まる大切さを禅の教えを通して学べる本になります。
冷静でいられる環境づくりを教えてくれる一冊
・本のタイトル:心理的安全性の高め方
・著者:松村亜里
・出版社:WAVE出版
<内容>
上司や先輩などに怒られたりや嫌がられたりすると、次もまた怒られてしまうと感じて、動揺して発言も行動もできなくなる環境になります。この本ではその反対に、冷静にのびのびと発言や相談ができるような環境を整えてあげるために職場づくりでの心掛けを書いた本です。
会社でしんどい時こそ、別の道もあることを教えてくれる一冊
・本のタイトル:「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由
・著者:汐街コナ
・出版社:株式会社あさ出版
<内容>
冷静な対処方法を知っていたとしても、職場の環境があまりにも悪かったり、上司がよく怒ってばかりな環境下では、どんな人でも動揺せずにはいられないものです。そんな環境下で、冷静になれない自分を責める必要はなく、この環境から抜け出していく他の道もあります。こうした会社で働いているととてもしんどい気持ちになっても、もっと世の中は広くて他の道に進むこともできると気持ちが変わるきっかけになる本です。
頭を冷静にするために、気持ち・時間に余裕が大切だと学ぶことのできる一冊
・本のタイトル:頭のよはくの作り方
・著者:鈴木進介
・出版社:
<内容>
忙しい、時間がない、そんな状況の中では考え方がまとまらなくなり、そういうときは動揺しやすいものです。休める時間を・足を止める時間を作って、頭によはくを作ることが決断を良くしたり冷静になれたりと自分の力をしっかりと出せる状況になることでしょう。そんな、日々のいっぱいいっぱいの状況から脱することのできる考え方を学ばせてくれる本になります。
まとめ
仕事で冷静に対処できる人が周りにいますでしょうか?
大抵の人は失敗しても取り返しのつく方法を知っているからこそ、動揺せずに対応ができるものだと思います。逆に動揺してしまう人の多くは、失敗した後の見えない不安に押し寄せられて動揺してしまっています。
ここまでで話した通り、動揺しない方法として3点あるでしょう。
・間違ってしまった後の対処方法をあらかじめ決めておく
・これだけはやってはいけない境界線を把握しておく
・心配事の9割は起こらないと知っておく
この3点を意識して、日々仕事に取り組むことで、冷静に対処できるように変わっていけるのではないでしょうか?